忙しい人のためのSimutrans(アドオン作成編)
本稿はSimutrans Advent Calender 2017の15日目の記事である.詳細についてはこちらを参照してください.
概要
Simutransで個性のあるプレイをするために,アドオンを追加することは有用な手段である.しかし,アドオンを作るには素人では少なくとも1時間以上かかることが問題になる.本研究では,景観アドオンである「ホタル」をたった5分で作成する方法について述べる.
目次
・応用例
・まとめ
今回制作するpakサイズを128とする.なお,アドオン制作にあたり,次のページを前提とする:アドオン開発/アドオンの作り方(Simurans JAPAN より)
①キャンパスの縦と横のサイズを128の倍数になるように設定する.今回はキャンパスのサイズを128×512とする.
②背景色を赤231緑255青255にする.これはsimutransの透明色が赤231緑255青255で設定されているためである.
③キャンパスを128×128ごとに区切って考える.それぞれの区切ったエリアに,蛍光色である赤255緑255青83と赤1緑221青1を適当に使って,適当に書く.ファイルの名前を付ければ,ペイント作業は終了である.今回はファイル名を「hotaru.png」とする.
④次にdatファイルの編集である.以下の通りに編集する.今回は,船(waytype=water)として扱った.自由に編集してかまわない.
obj=vehicle
name=firefly01
waytype=water
freight=Passagiere
engine_type=bio
speed=4
gear=150
power=5
payload=0
cost=0
weight=1
length=3
Sound=-1
RunningCost=0
Constraint[Prev][0]=none
Constraint[Next][0]=none
EmptyImage[S]=hotaru.0.0
EmptyImage[E]=hotaru.0.0
EmptyImage[SE]=hotaru.0.0
EmptyImage[SW]=hotaru.0.0
EmptyImage[N]=hotaru.0.0
EmptyImage[W]=hotaru.0.0
EmptyImage[NW]=hotaru.0.0
EmptyImage[NE]=hotaru.0.0
⑤あどはmakeobjを行うだけである.
これにより,アドオン「ホタル」を5分程度で制作することが可能である.
さて,アドオン「ホタル」を実際に応用してみる.今回は,著者が作成した「東海道本線(米原→大垣)【Simutrans紀行】」を用いて説明する.本動画の13:13辺りをご覧いただくと,川の当たりが光って見えます.
ここで昼間はどのようになっているのか気になるかもしれません.昼間はチョウチョウとして扱っています.実際に本動画の3:11あたりから再生して頂きますと,川がちらちら黄色いものが見える程度になっています.
問題点として,ホタルにしろチョウチョウにしろ,人によっては言われてみないとピンとこない場合ががある.事実,母上様数名の方から指摘を頂いた.
また,この方法はアドオンを作るために万能な方法ではない.
以上より,アドオンを5分程度で制作する例を我々は確認できた.忙しい人でもアイデア次第で,「ホタル」以外にも,非常に短い時間でアドオンを制作できるかもしれません.
Simutrans流行語大賞2017 を個人的に挙げてみた.
2017年もSimutransで様々なことがありました.個人的にですが,Simutrans流行語大賞2017を決めました.
今回の個人的な流行語はこちらです.
・本体開発
・OTRP
・Extended
・LCパッチ
・シムトラ学会
・pak128.edo
・SIS Road
・横瀬地峡開発記
・Simutrans同人誌
・120.2
流行語とその説明
本体開発
今までのSimutrasでは,アドオンを開発するか,マップを開発するかのどちらかでした.ひめし氏を主体とする本体開発ゼミをきっかけに,本体開発(ひめし氏のOTRP,ラス氏とひめし氏のLCパッチ,Hyper氏の全て車庫に戻るボタン,Hyper氏の車庫ソート機能,著者の64bit,ふぃすたむ氏の「AFHP,りょくちゃ氏のSimuDia,ひめし氏を主体とする市道化防止パッチ)が盛んになりました.
OTRP
今までのSimutrasでは,道路は両側2車線しか扱われてきませんでした.ひめし氏が,2車線片側通行,追い越しなどができるパッチを開発したことが,話題をよびました.現在は,Shingoushori氏なども加わって,ソースコードのバグ直しが行われているようです.ソースをいじる人を募集しているようです.多くの人が本家統合を切望しています.TKU氏のSSなどで実際に動かしているところを見ることができます.
Extended
Simutransの通常とはことなるバージョンであるExperimenalが,2017年にExtendedになりました.ふぃすたむ氏が追跡のバグ直しやAFHP,MARK氏の越州地方開発記,りょくちゃ氏SimuDiaなどが話題に上がりました.
LCパッチ
いままでのSimutransでは,気動車が16両,そのほかの交通機関が4両以下であったが,ラス氏が全交通機関で64両で走れるPatchをつくり,ひめし氏の協力によりSimutrans本体(r8243から)に統合されました.
シムトラ学会
Simutransについて,話したい,若しくは有益な情報を共有,布教したいということで,今年度からこの学会が始まりました.第1回が5月13日に横浜の八須学園大学で,第2回が9月23日札幌でおこなわれました.第3回が横浜の八須学園大学で行われる予定です.
pak128.edo
これはSimutransで江戸プレイができるようにと,休日自衛隊氏が開発しています.休日自衛隊氏が資料館に行くなどして,本格的に,よりリアルに制作していることが見られます.128な氏の横瀬地峡開発記,Hyper氏の二人のゆかりさんと行く!Simutrans実況,ふぃすたむ氏の双島国開発記,著者の京都御所などで見られます.
SIS Road
SIS RoadはSIS Road Projectの一環で,リアルに道路をアドオンで再現することを目的にしていました.2017年8月or9月にSIS Road Projectのダウンロードが停止が話題になりました.たくさんの人々が復活することを望んでいます.
横瀬地峡開発記
128な氏が開発しているマップで,ニコニコ動画で見られます.地形を壊さないことを心がけながら圧倒的乱開発を行っています.さまざまな人々に影響を与えています.
Simutrans同人誌
MARK氏がSimutransの同人誌,自由町を配布しています.もともと,Simutransの同人誌を書きたいという方が多数いましたが,さまざまな理由で実行に移すのが難しいようです.今年ついに,Simutransの同人誌が発売されました.
120.2
Simutransの本体の更新が,2月13日に120.2,2月28日に120.2.1,4月1日に120.2.2がありました.現在はマイナー版の120.2.3が開発されています.
120.2.2では,車庫名前フィルタ,編成長を伸ばすときのクラッシュを修正などがありました.
受賞候補
ほかにも,車庫ソート機能,SimuDia,AFHP,描画位置,市道化防止パッチ,信号制御,シムトラ大学,NANS,Advent Calenderなどが流行りました.2017年は流行語を通して,このような動きがありました.
はじめまして.
はじめまして.あのKTOK(ケイトック)です.今回,このblog,Jounal of ano Simutrnasを始めました.
このblogでは旅,鉄道,Simutransについて紹介することを目的にしています.が,KTOK本人が見たのも聞いたものをまとめることも目的としています.
発行は不定期です.